MacBook Air 飲み物をこぼしてセーフブートの表示

MacBook Airをお使いの方で飲み物をこぼして壊してしまったという相談をしていただきました。

MacBook Air 水没修理実績

【故障のお問い合わせ内容】
2日前にキーボード部分にカフェオレをこぼしてしまいました。
タオルで水気を拭き取りそのまま乾かしたのですが、現在電源をいれると右上に赤字でセーフブート表記が出て、キーボードが動かない状態です。
外付けキーボードを接続すると本体自体は動きます。
修理の際の金額の目安と日数をお伺いできると幸いです。
よろしくお願いいたします。
との事でした。

まずお問い合わせ内容を確認すると、飲み物をこぼしたことによりセーフブートが表示されたとの事ですが、通常セーフブートは「Shiftキー」を押しながら電源を入れるとなる動作です。
セーフブート自体は故障では全くないのですが、故意にセーフブートにしていないのに勝手にセーフブートになってしまう場合はキーボード自体が誤動作している可能性があります。
今までの経験上ですと、勝手にセーフブート画面になってしまう場合はキーボード故障が濃厚です。
水没の場合はキーボードだけで液体が止まる場合もあればさらに下部のパーツまで水没してしまう場合もあります。
ですので、修理日数に関しては分解調査をしてみないとはっきりしたことが言えません。

内部の状態を確認するためにMacBook Airを分解し調査をさせていただきましたが、裏蓋を開けると思っていたよりも重症でした。
バッテリー外した下に黒いシミのようなものが確認できますが、これは液体(カフェオレ)です。

画像をアップにしました。
白い物や緑色のような物は水没による腐食している証拠です。
左上にはケーブルがありますが、ケーブルの接点も腐食しておりました。
下側の基盤はトラックパッドによりますが、トラッドパッドも故障しています。
色々と検証した結果、今回壊れていた部分はキーボード、トラックパッド、ケーブルになりますが、バッテリーは奇跡的に生きておりました。

キーボード交換、トラックパッド交換、ケーブル交換を行いましたが、電源を入れても勝手にセーフブートにはならず、正常に起動画面に変わることが確認できております。
ノートパソコン型のMacの場合は、ジュース、コーヒー、お酒といった物をキーボードの横に置いてインターネットをされる方はかなり多いと思いますが、水没をしてしまうとかなり重症になってしまう確率も高いので注意が必要です。
軽症でキーボード交換のみ、重症になるとパソコンを買い換えた方が良いくらいの修理代金になることもあります。
データが入っているハードディスク(SSD)に関しては水没しておらず正常動作の確認が出来ておりましたので無事残っている状態です。
また、今回の作業にデータは関係がありませんのでそのまま残した状態で返却となりますので、お届け後は今まで通りのMacBook Airとしてすぐに使える状態になっております。

水没は非常に多くの依頼がありますのでこちらで詳細の確認も可能です。