先日MacbookAir11インチモデルA1465の故障で依頼をしていただきました。
【故障のお問い合わせ内容】
突然パソコン(MacbookAir)がフリーズして全く動かなくなったため、電源を落としたところ起動しなくなりました。
起動音はしますが、画面が真っ暗なままです。
RAMリセットなどは行いましたが効果はありませんでした。
バッテリーを空にしてから電源を入れると充電マークが表示されるので液晶は問題ないと思ってます。
およそで良いのでお見積もり宜しくお願い致します。
との事でした。
以下の画像は当店にMacbookAirを送って頂き到着した状態になりますが、電源を入れても起動せず、フォルダマークが出ている状態でした。
お問い合わせの内容と異なりましたが、フォルダマークが出ている原因を追求していきたいと思います。
おそらくお問い合わせであった充電マークというのがフォルダマークのことのように感じますね。
まずMacbookAirに限らずMacのパソコンでフォルダマークが出てしまう理由は色々とありますが、一番多い理由はハードディスクやSSDにMac OSが入っていない事です。
これは当然のことですが、Safariを始めiPhotoなどのソフト全てがOSに入っておりますので、これがないと当然起動せずフォルダマークが表示されてしまいます。
通常フォルダマークが出てしまった場合はMacbookAirの初期化を行う事で改善されますが、初期化のやり方はMacのOSや機種によって異なります。
購入時にメディアがついていた場合はそのディスクをドライブに挿入し起動させると初期化を行う事が可能です。
逆に今回のMacbookAirや比較的新しいMacのノートパソコンの場合は新品購入時にメディアは一切ついておりません。
この場合はメディアを使う方法とやり方自体は異なりますが、初期化の方法は同じになっております。
メディアがないモデルの場合の初期化方法ですが、電源が切れている状態で、「command」＋「R」を同時に押したまま電源ボタンを押すとしばらくすると見慣れない画面が表示されてきます。
この画面でOSの再インストールを選択し順序に従っていく操作をしていくとMacにOSをインストールする事ができます。
フォルダマークが出てしまった場合の対処方法はどちらも同じですが、インストール中にエラーが出てしまったり、何回チャレンジしてもMacにOSをインストールできない場合はハードウェア故障の疑いがありますので部品交換や、修理をしない限りインストールする事はできません。
今回のMacbookAirの場合は「command」＋「R」でmacOSユーティリティ画面でMacbookAirにOSの再インストールをする事ができなかったために、ハードウェアのどこかが故障している事が判明いたしました。
この場合はSSD故障やロジックボード故障などの疑いもありますが、簡単に切り分けができるところから調査をした方が効率は良くなります。
ですのでMacbookAirのSSDから調査をいたしますが、当店にあるテストSSDをMacbookAirのUSB端子に接続し「option起動」をいたしました。
option起動をしない場合は電源を入れると最初にMacのOSを読みにいきますが、option起動を行うとUSB端子に接続したCD、DVD、外付けHDD、外付けSSDなどの外部ポートを起動させる事が可能となっております。
今回はMacbookAirのUSB端子にテストSSDを取り付け起動させた所、フォルダマークではなく通常のリンゴマークが表示されました。
そのまま放置しておくとデスクトップ画面を確認する事ができましたので今回の故障はSSDであった事がわかります。
MacxbookAirのSSDはデフォルトで128GBか256GBが装着されておりますが、特殊形状のためにパソコンショップなどで販売されているものでは取り付けできないために注意が必要です。
今回起動しなかった原因はSSD故障でしたが、電源を入れフォルダマークが出てしばらくすると電源マークの大きなアイコンが出てしまった場合はカーネルパニックというトラブルになりますので最悪の場合はMacbookAirのロジックボード修理が必要になることもございます。
SSD自体は2.5インチのHDDに比べると非常に耐久性にすぐれておりますのでなかなか故障する事はありませんが、今回のやり方を参考にして頂き症状が改善されない場合は修理が必要です。
当店ではAppleStoreや家電量販店に依頼した場合の費用と比べると格安になっておりますので、フォルダマークが出てしまい起動しない場合は当店までお気軽にご相談くださいね！
