Macのキーボードカスタムは日本国内で普通に行われておりますが、修理店でしかわからない内容をお伝えできればと思います。
キーボードのカスタムですが、基本的にはMacを購入する際に有料オプションを選択する事で、日本語キーボードから英語仕様に変更する事が出来ます。
(ほとんどの場合はこのパターンかと思います。)
ですが、Macを購入してから時間が経ち、飽きてしまった、英語仕様に変えてみたいという理由で異なる言語表記に変更する方は結構多くいらっしゃいます。
そこで今回は、Macを購入した後にキーボード交換をする場合、案外大変だという事をお伝えできればと思います。
偶然MacbookAirのキーボード修理のご依頼がありましたので、修理と絡めて紹介できればと思います。
MacbookAir 13インチのキーボード修理(交換)をさせて頂きました。
【お問い合わせ内容、故障事例】
「5」のキーだけが使えない症状です。
「キー」の一部のみ入力が出来ない、反応しない場合は典型的なキーボードの故障です。
よくお客様にそこの部分だけ交換する事はできませんか？と聞かれますが、キーボードの下には基盤がついており、全部が1つの基盤となってしまっておりますので、部分的な交換が出来なくなっております。
今回の症状で「5」だけ入力できないとありましたが、その場合でも丸ごとの交換となってしまうのです。
「ジュースや飲み物をこぼされてから入力が出来なくなった」 というお問い合わせは実際によくありますが、この場合は、「飲み物をこぼしたから」と納得できますが、
この事例以外では、何もこぼしたりしていないのにキーボードが故障したという事もあります。
これは経年劣化による場合が多く、思い当たる事がない為に、何で効かないのだろう？と感じる事もあると思います。
この場合もやはり部品交換が必要になってしまいます。
以下の画像が故障しているMacbookAirのキーボードです。
外見を見る限りでは故障していないように見えますが、実際の所は故障しております。
「5」だけが使用できません。
以下はMacbookAirインチ用の裏側です。
見て頂ければわかるように基盤が一体となっております。
Macのパソコンは日本国内ではなく、海外メーカーの為に、日本語表記以外に英語やフランス語の仕様であったりと、いくつか言語設定があります。
日本では、Macのキーボードのカスタマイズがよく行われておりますが、日本語キーボードを英語キーボードに変更(交換)される方は、数多くいらっしゃいます。
ですが、アルミボディのMacになってからは、以前と比べ簡単には出来ないようになってしまいました。
以下の画像はMacbookAir用のトップケースが在庫切れの為に、MacbookProの画像になります。
MacbookPro topcase 13インチ用
最近のMacbook、MacbookPro retina、MacbookAirはアルミボディになっており、キーボードがトップケースの下から上に装着するようになっております。
キーボード交換をする場合、メイン基盤のロジックボードを外さなければならない為に、交換の難易度が依然と比べるとだいぶあがりました。
（正直、パソコンの分解に自信のない方は自分で交換をするのは避けた方がいいです。）
誤った方法で分解を行うと、最悪電源が入らなくなる場合があります。
英語仕様と、日本語仕様ではのキーの配置、形、大きさが違うのがわかるかと思いますがが、日本語を英語に交換する場合は、キーボード単体の交換だけではなく、topcaseも交換する必要があるのです。
上の画像のように、topcaseにも日本語仕様、英語仕様があるのです。
「enter」キー辺りを見て頂ければ形状が違うというのがわかると思います。
MacbookAir 日本語キーボード、英語キーボード
<例外>
以下の画像はMacbookPro A1260のトップケースです。
少し前のモデルになりますが、この頃の方がキーボード交換は簡単でした。
ロジックボードまでの分解は必要ありません。
【まとめ】
・日本語キーボードを英語仕様に変更するカスタムの場合はトップケースごとの交換が必要。
・アルミボディのMacの場合はほぼ全バラシの為に、交換が大変。
・Macを購入するときに、今後のカスタマイズをするか決めてから購入した方が良い。
・キーボード故障で修理に出す時が、異なる言語表記に変更(カスタム)するタイミングの1つになる。
MacbookAir キーボード交換はこちらで確認ができます。
