Macが水没した場合の対処方法を修理店が教えます!


MacbookAirに水をこぼしてしまい故障してしまったという事で修理の依頼がありました。
今回は実際にMacが水没してから修理までの流れを説明させて頂きますが、もしMacが水没をしてしまいこのブログを見ているようでしたら、絶対に乾燥させないでくださいね!

【重要】

自然乾燥でMacが奇跡的に直った!1日放置したら勝手に直った!などの情報がインターネットにはたくさんありますが、Mac修理店からの意見としては奇跡的に直っただけ、一時的に直っているだけという感じです。
金属の表面が錆びているのを一度は見た事があると思いますが、サビは金属の腐食、劣化で発生するものです。
サビは金属が濡れている時に起きるのではなく、乾燥していく段階で錆びていきますので、これをパソコンのパーツに例えるとわかりやすいと思います。
Macを水没させてしまい慌ててドライヤーで乾燥させたら直った!などは間違いです。
逆にこの行為(乾燥)はMacの寿命を早めているだけになりますので注意してくださいね。

以下の内容は今回Macの修理依頼のあった方の場合ですが、水没してしまった場合は参考にしてください。


【 お問い合わせ内容 】
2日前、キーボード右側の部分に水をこぼしてしまい、急いで逆さまにし乾燥させました。
こぼした数分後まで電源が付いていたのですが、念のため電源を切り乾燥させた後、再び電源を入れようとしましたが起動しませんでした。
また、バッテリーの充電もおそらくできない状態です。
今日、ビックカメラで内部を確認したところ、ロジックボードの一部が錆びて緑青がついている状態で、キーボード以外の他の部分に関しては故障していないという内容を聞きました。
そちら様でロジックボード、キーボードの修理または交換をした場合の費用をお伺いしたいです。
との事でした。


Macをお預かりし調査をさせていただく事になりましたので、当店までは宅配便を利用し送っていただきました。
分解前の調査では電源ボタンを押しても全く反応しない状態です。
今回の機種はMacbookAirになりますが、MacbookAirのキーボード下にはLEDシート(キーボードを光らせる部品)がありますので飲み物をこぼされた量によっては軽傷で済むこともあります。
また、MacbookAirのキーボードは電源ボタンと連動しているためにキーボード交換だけで修理が完了することもありますが、この場合は実際に分解をして見ないとどこまで水没しているかはわからないために入念な調査が必要となります。

以下の画像はMacbookAirの裏蓋を開けた状態になりますが、すぐに水没している部分を発見する事ができました。
よく見ると白くなっている所がありますが、これが水没をしている部分です。
まだ水没させてから日数がそこまで経過していないので白くなっておりますが、もう少し日数が経過してくると青っぽくなり、一般的にこれを青サビ(緑青)と呼びます。

MacbookAirを水没させてから早期の対処ができれば修理で直すことも可能ですが、時間がだいぶ経過してしまうと修理できないためにロジックボード交換になってしまい修理代金は非常に高額になるためにパソコンの買い替えも視野に入れる必要がございます。

 

Mac 水没


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MacbookAirを水没させてしまうほとんどのパーターンはキーボード上に飲み物(コーヒー、水、お酒など)をこぼしてしまう内容ですが、上記のようにロジックボードにサビが出ている場合はキーボード交換をしただけではうまくは改善しません。
もし改善したとしても一時的な復旧になり、今後電源が入らなくなってしまう可能性は大です。

ですので今回のMacの修理内容はキーボード交換とロジックボード修理となります。
(キーボードは一度水没をさせてしまうとショートしてしまう事が多いために、修理ではなく部品交換になります。)
水没の場合はバッテリーがショートして充電できなくなる事もありますが、今回の場合は大丈夫でした。

 

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ロジックボード修理をさせて頂きましたが、上記1枚目の画像と比べると綺麗になっている事がわかります。
この状態まで綺麗にしても症状が改善しない場合もありますが、その場合は重傷になってしまうために残念ながらロジックボードの交換になってしまいます。

今回は早急な対処ができたこともありますが、キーボード交換とロジックボード修理で無事に電源が入り起動するようになりました。
また、SSDも問題なく認識しておりデータも残っている事が確認できましたので、返却後は今までと同じようにMacbookAirを使用する事ができます。


 

2018/6/1 Mac 水没修理追記

Apple Macbook Air 11インチ(A1465)をお使いの方で水没をさせてしまったとのことでMacの修理依頼をして頂きました。

【故障のお問い合わせ内容】
2日前にワインをこぼしてMacが起動しなくなりました。
との事でした。

Macbook Airの水没に関しての相談はものすごく多く、月に数十件はお問い合わせを頂いております。
修理代金はいくらなのか?
電源が入らなくなってしまったMacbookAirは復活するのか?
を検証していきたいと思います。

 

Macbook Airが水没をしてしまう多くの原因は何?

雨に濡れて水没をしてしまったというお問い合わせも頂きますが、大半はジュース、コーヒー、お酒などの飲み物をMacbookAirの横に置いた状態でパソコンを使い、誤ってこぼされてしまうケースがほとんどです。
注意をしていても起きてしまうトラブル原因になりますので水没をさせてしまった後はどうしたら良いのかが非常に重要になってきます。

 

Macbook Airを水没させてしまった際にまず行う事とは?

ものすごく重要になってくるポイントになりますが、ほとんどの方が間違った対処法を行なっており、寿命を早めてしまっているように思えます。

よく水没後にお問い合わせをしていただく内容ですが、
「水没をさせてしまったのでドライヤーで十分に乾かしました。」
「タオルでキーボード周辺の液体を掃除した。」
などのお問い合わせはよくありますが、ほぼ間違っております。

タオルで拭き取ることは問題ありませんが、そのままドライヤーで乾かすことは厳禁です。
ジュース、コーヒー、お酒などには糖分、塩分などが含まれており、それらを綺麗に洗浄しない状態で乾かすとサビが回ってしまい、ロジックボードなどを痛めてしまいます。
ですので自分である程度対処できる事と言ったら、
Macbook Airの電源を落とす、修理店にすぐに相談をする、依頼をするあたりではないでしょうか?

修理代金が高額になるからしばらく放置して様子を見るなどはよくありがちなパターンになりますが、今まで当社に相談、修理依頼をして頂いた方のほとんどがこのパターンでMacbook Airが使えない状態になってしまっておりますね。

 

MacbookAirの水没修理を格安に行う方法とは?

水没してしまった場合に修理で必要になる項目として、ロジックボード修理、ロジックボード交換、電源交換、バッテリー交換などが挙げられますが、この中で一番高額な修理代金になるのがロジックボード関係です。
車でいうエンジン部分になりますが、故障してしまうと非常に修理が大変な部分になり、比例して修理代金も高額になってしまいます。
ロジックボード交換が最も高額になりますが、修理(補修)することができれば、交換するよりははるかに価格を抑えることが可能です。ただし、修理(補修)できる状態を維持することがポイントになりますので、いかに早く分解、洗浄、調査などができるかが最重要ポイントになってきます。

 

2018/6/20 Macbook Airの水没修理追記

【故障のお問い合わせ内容】
11日の土曜日午後、キーボード上にペットボトルのお茶をこぼし、すぐに液晶表示が消えました。とりあえず拭いてバッテリーを外し、1日扇風機にあてた後にバッテリーをつなぐとすぐに起動しました。 キーボードとトラックパッドは動かず、充電ケーブルを差してもLEDが点灯しませんが、USBマウスとUSBキーボードは使えました。
電源投入時は日付がリセットされていましたが、wifi接続後に正常の日付に戻りました。
キーボード、トラックパッド、充電系に異常が出ていると思っています。
液晶表示に問題はありません。
また、バッテリーを外した状態で充電ケーブルをつなぐと、そのまま起動します。
現状はこのような感じですが、概算のお見積りをいただき修理をお願いしたいと考えております。
との事でした。

 

お客様でバッテリーの取り外しまで行ってくださったそうですが、Macbook AIrのバッテリーは内蔵式になっておりますのでペンタローブドライバーを使い分解をしたという事ですね!
水没により調査、修理の依頼でしたのでMacbook Airをお預かり後すぐに分解をさせていただきました。

Macbook Air 水没


タオルで水滴のふき取りまではお客様で行ってくださっておりますので水滴などは見当たりませんでしたが基盤(ロジックボード)をチェックするとすぐに故障箇所がわかりました。
チップ部分が腐食しており青サビが発生しております。

 


こちらはトラックパッドとロジックボードを接続しているケーブルになりますが、先端部分に水没の形跡が見られました。
キーボードとトラックパッドが効かない、反応しない理由はこれが原因です。

 

 


ロジックボードの水没部分を修理、洗浄し、実体顕微鏡でその後のチェックをしている所です。
肉眼ではわからない部分が実体顕微鏡を使うとよくわかります。

 


全ての修理を行いMacbook Airの電源を入れた状態ですが、正常に起動する事が確認できました。
今回の修理はロジックボード、ケーブルのみとなっており以外にもキーボードは無事でした。
その後数日間様子を見させて頂きましたが、問題はないために修理完了となっております。




2018/11/4 Macbook Pro 2017 画面の水没修理実績追加!

【故障のお問い合わせ内容】
床に置いてあったMacbook Proの画面にジュースをこぼしてしまい画面が水没しました。

お客より以下の画像を送っていただきましたが、赤枠部分に水没しているところがあります。
背景画像がライオンですので体の模様にも見えますが、液晶内部に液体が混入しておりますね。
このような状態になってしまう事は意外と多く、修理方法としては上半身交換になる可能性が高いです。
液晶パネル内側には偏光フィルムが何層にもなっており、液体を拭き取っての再利用はかなり難しいです。

MAC 画面水没


 

以下の画像は上半身ごと交換をしておりますが、水没した模様は無くなっておりますね。
MacbookPro 2017年モデルは上半身の部品はまだ高額なので水没には注意しましょう!




2018/11/11 Macbook Air 13の水没故障 トラックパッドが効かない

【故障のお問い合わせ内容】
飲み物を横に置いた状態でMacを使っていた所、肘がぶつかりトラックパッド部分に液体がかかってしまいました。
すぐに拭き取りはしましたが、隙間から入り込んでしまった液体がどのくらいあるのかがわかりません。
現時点では電源入りますが、トラックパッドが一切反応しませんのでおそらく水没が原因と思います。

 

お預かり後調査をさせていただきましたが、トラックパッド以外にバッテリーの方まで液体は見られました。

トラックパッド水没


トラックパッドの基盤部分を顕微鏡でチェックしていると腐食、青錆が見つかりました。
思っていたよりもトラックパッドに錆は出ていなかった為に洗浄で改善するかといった所です。


基盤洗浄をさせていただきましたので本体に組み込み後どうなるかといった所です。


今回のMacbookAirの修理は基盤洗浄のみで復旧する事ができました。
もし洗浄で改善しない場合はトラックパッド交換が必要ですね。

 

2019/2/6 MacBook Pro (Retina,13-inch,Late 2013)のSSD故障

【故障のお問い合わせ内容】
飲み物を液晶とキーボードの隙間に混入させてしまいました。
電源を入れると正常に使えるのですが、起動、動作が今までと違う感じがします。

MacBook Proをお預かりし裏蓋を開けると少量ではありますが水没している痕跡がありました。
水没の場合はロジックボード故障の疑いが最も高いですが、実体顕微鏡で確認をする限りでは特に問題は感じられませんでした。

SSD故障


そのまま実体顕微鏡を使い調査を進めていくと意外な所に水没の痕跡がありました。
画像はRetinaモデルに使われているSSDをアップにした物になりますが、チップ部分がショートしているような感じがありましたのでテストで当社にあるSSDに交換をしてみると正常に起動し動作していることを確認いたしました。


MacBook Pro Retinaモデルなど比較的新しいMacはSSDの規格がpcleとなりますので起動は早いですが、部品代金は高額ですね。
互換品も出てきており以前に比べるとSSD交換は安くなった印象がありますが、それでも500GBとかを選択するとかなり高額ですので水没には注意が必要ですね。