飲み物をこぼした場合はキーボード故障?ロジックボード故障?


MacbookAirをお使いの方よりキーボードに飲み物をこぼしたとお問い合わせがあり、修理のご依頼がありました。
最下部に飲み物をこぼしてしまった場合の対策方法がありますので確認してくださいね。

 

【お問い合わせ内容】
2日ほど前にMacのキーボード上に飲み物をこぼした事で電源が入らなくなってしまいました。
飲み物をこぼした後はすぐにタオルで拭き取りその日は問題なく使う事ができていたのですが、本日電源を入れようとしても全く反応しない状態でした。
この場合は買い替えるしかないですか?
それとも修理ができるのでしょうか?

 

上記のお問い合わせにあるように、飲み物をこぼした事による修理依頼は非常に多いです。

 

飲み物をこぼしてしまった場合は大きく分けて2つの故障例があります!

まず1つ目ですが、Macの横に飲み物を置いていて誤ってパソコン側に倒れてしまいキーボードの上にかかってしまう場合です。
飲み物をこぼされる量により故障のパターンが大きく異なるのですが、比較的軽傷で済む場合はキーボード交換のみで解決します。
キーボード交換だけで電源が入るようになるの?と思われますが、MacbookAirの場合はキーボードと電源ボタンがセットになっている為にキーボードのみを交換すれば直ります。
ただし、もう1つの故障パターンになってしまうと最悪本体の買い替えをしなければならない位重症になります。
それは飲み物をこぼした内容までは同じになりますが、こぼされた量により内容が変わってしまうのです。

MacbookAirのみならずMacbookProなどにも言えますが、キーボードの下に最重要パーツであるロジックボードがありますが、ロジックボードに液体がかかりショートすると結構厄介です。
ロジックボードの修理ができる場合とロジックボード自体の交換が必要になる場合で費用は大きく異なりますが、ロジックボード交換になってしまった場合は普通に5万円以上します。

 

以下の画像は今回修理の依頼のあったMacbookAirのロジックボードになりますが、飲み物をこぼした事で腐食しております。

飲み物をこぼした_1


先ほどの画像をズームしたのが以下になりますが、中央上側に青サビが発生している事がわかると思います。
今回の故障はキーボード交換だけでは改善せず、ロジックボードまで液体が回ってしまっていた為に起動できない状態になっておりました。
水没としてはまだ軽症の方でしたのでロジックボードの交換ではなく修理で対応ができております。

飲み物をこぼした_2


ロジックボード修理とキーボード交換をし電源を入れさせて頂いた状態が以下になりますが、正常に起動できるようになった事が確認できました。
データもそのままの状態になっておりますので返却後は今までのようにMacbookAirを使う事が可能です。
当社ではデータに関係ない修理の場合はそのまま残した状態で作業を進めますので、今回のような修理内容であればデータに触れることはありませんのでご安心ください。

飲み物をこぼした_3


 

Macのキーボードに飲み物をこぼしてしまった場合はどうしたらいいの?

まず、自分でできる事、できない事がはっきりしておりますので参考にして下さい。
キーボードに飲み物をこぼしてしまった場合はすぐに電源を切り、本体よりバッテリーが外せるタイプの場合は外すようにしてください。
MacbookAirは内蔵バッテリーの為に分解をしないと外す事ができません。
無理に分解をするよりは専門の修理店にすぐに相談される事をお勧めいたします。

よくインターネット上に間違った水没の対処方法がありますが、代表的にダメな内容は本体をドライヤーで乾かす事です。
これをやってしまうとパソコンの寿命が一気に短くなってしまいますので絶対してはならない行動です。

ビール、コーヒー、ジュースなどこぼされる物は様々ですが、全てにおいて糖分、塩分がありますのでそのまま乾かしてしまうとすぐにサビが回ってしまいます。
液体をこぼした部分を適切に処理(拭き取りだけではダメです。)した後に乾かす行為は問題ないです。
ただしこの方法は分解が必ず必要になってくる行為になりますので、飲み物をこぼした場合は専門店に依頼をしてください。

極端な話、水没してしまった場合は1分1秒でも早く適切な処理をしてあげないと完全な不動パソコンが出来上がってしまうといっても過言ではありません。
水没してから1週間放置したら復旧率は激減してしまうので注意が必要ですね。
万が一夜間に飲み物をこぼしてしまい相談できるお店がやっていない場合は、重力に逆らいキーボードの下に液体が落ちないようにするのが理想です。

水没が少量だから自分の場合は大丈夫ではなく、パソコンは安いものではありませんので長い目で見たときに返って安くつく事も考えられます。
ですので当社でなくともお近くでメンテナンスをしてくれる店舗で見てもらってくださいね!